【コラム 株主通信3】株主通信 事始め

弊社は、2002年の創立以来、企業IRの支援をメインの事業としてきました。そして、株主通信の制作は、今日も事業の中核となっています。

弊社が株主通信の制作のお手伝いを始めたころは、IRツールというよりは、情報開示(ディスクロージャー)の意味合いが強いものでした。開示資料として作成している決算短信で発表した内容をピックアップして、それに社長様のごあいさつや会社情報・株主情報を加えたもので、「文章と財務諸表」、これが株主通信の普通のスタイルだったのです。

初期のIRとしては、すべての株主に定期的に郵送される株主通信で開示資料の内容をピックアップしてお届けすることも意味あることだったのですが、「文章と財務諸表」のスタイルでは、個人投資家の方々にはやっぱりわかりづらいですよね。

カラーにして彩りを加える、社長様のお写真や商品の写真を掲載する、できるだけ図式化する、業績推移は数字の表ではなくグラフにする、長い文章には見出しをつける、…。いまの目で見れば基本的なことですが、「しっかり読まないといけない」ものから「見てわかる」ものへと私どもの提案内容は変化していきました。

「From A to media」 お客様が伝えるべきメッセージの核心はなんなのか、なんのために情報を発信するのか、という原点思考があるからこそできた変革です。

IR実務あるある②

「 いかにメッセージ力を高めるか 」

 

IRの仕事に携わる私たちが、日々向き合っているテーマです。

 

以下、表現手段の工夫として、大まかなポイントをあげてみます。

 

・文字は、なるべく大きく読みやすく

・文章は、長すぎず簡潔に

・表・グラフ・図解は、見やすくポイントを明確に

・写真は、なるべく大きく綺麗に

・ページレイアウトは、読み手の目線を意識して読みやすく

・ページ構成は、理解が進むように、最後まで読んでいただけるように

 

これら一つ一つが完成度を左右することは間違いなさそうです。

 

しかし、これらのテクニカルな工夫のみでメッセージ力は高まるといえるでしょうか。

 

確かにメッセージの分かりやすさ、伝わりやすさは高まると思いますが、メッセージの本質的な力を高めるものではないと考えます。

 

つまり、メッセージを構成するコンテンツそのものが大変重要だということです。

 

例えば「親近感」が感じられるコンテンツ。誰でも親近感を覚えている人の話は、耳に入りやすいものです。一般の方にはなじみの薄いBtoB企業などでは特に大事なコンテンツになるでしょう。

また「単純明快」な内容のコンテンツ。2020年までに売上高2,020億円突破を目指しますと言われれば大概の人は記憶に残るでしょう。丁寧な説明が求められるコンテンツの場合は特に、シンプルで的確な見出しを立てることでコンテンツが活きてきます。

そして「驚き」のあるコンテンツ。webサイトの検索エンジンを運営する会社が、自動運転システムの開発を発表したことは、誰もが鮮明に覚えていると思います。もちろん、社会に大きなインパクトを与えるような内容のコンテンツでなくても、一般の方にとって新鮮に感じる内容であれば十分です。

 

その他にもメッセージ力を高めるコンテンツはいろいろあるのですが、私たちはお客さまと一緒になって、よりメッセージ力の高いIRのお手伝いをしていきたいと考えています。